第7次白糠町総合計画(後期)

最終更新日:2017年03月19日

第1章 機能的で魅力ある基盤づくり

1.道路・交通ネットワークの整備

広域交流基盤の強化を図るため、北海道横断自動車道へのアクセスの向上や利便性・安全性の一層の向上を見据え、国道392号をはじめ国道・道道の整備改良を積極的に要請し、これら幹線道路網との連携や機能分担に配慮しながら、道路網の充実に向け町道の整備を計画的・効率的に進めます。さらには、市街地交通にも対応した交通体系の形成を図ります。公共交通機関については、鉄道の利便性、路線バスの維持に努めます。

2.住宅・市街地の整備

快適で安全な住環境づくりと定住人口の増加に向け、少子高齢社会への対応、環境との共生、高齢者・障がい者・若者向けへの対応など、福祉施策との連携を図りながら、多様な視点から住宅施策を検討します。
町営住宅については、「白糠町公共賃貸住宅ストック総合活用計画」のもと、必要な事業を推進します。
また、町民の9割が居住する市街地は、「白糠町都市計画マスタープラン」のもと、快適で秩序ある市街地形成を誘導し健全な都市(まち)づくりを推進します。

3.交通安全・防犯体制の充実

交通事故ゼロのまちを目指し、関係機関・団体と連携しながら、交通安全教育・啓発活動を推進し、住民の交通安全意識の高揚に努めるとともに、子どもや高齢者、障がい者等交通弱者の安全性に配慮した交通安全施設の整備を進めます。
また、全国的な犯罪の凶悪化・低年齢化を背景に、犯罪に対する安全性の確保が重要視される中、安全・安心な暮らしの確保に向け、警察や関係機関・団体と連携しながら啓発活動を推進し、住民の防犯意識の高揚や地域ぐるみの地域安全活動の促進に努めます。

4.消防・救急・防災体制の充実

大地震をはじめ、火災、風水害などのあらゆる災害に強いまちづくりを総合的に進めるため、消防施設・装備の整備、救急体制の整備を進めるとともに、地域防災計画等の指針を充実させながら、総合的な防災体制の確立をはじめ、住民の防災意識の高揚や避難路・避難場所の充実、災害時の初動対応、情報通信体制の充実等を図ります。
また、水害等を未然に防ぐため、関係機関との連携のもと、総合的な治山・治水対策を進めます。

5.情報ネットワークの整備

住民生活の質的向上と町全体の活性化に向け、行政内部のIT環境の整備を進め、電子自治体の構築及び町全体の情報化を進めるとともに、情報セキュリティ(安全・保護)対策及びIT教育・研修を推進し、情報ネットワークの安全・円滑な運用に努めます。

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第2章 美しく快適な環境づくり

1.上下水道の整備

浄水場をはじめとする老朽した水道施設の整備や更新を推進するとともに、災害や緊急時の対応に配慮し、安全でおいしい水が供給できるよう事業経営に努めながら、水道未普及地域の整備により地域住民の生活環境の改善に努めます。
また、美しく快適な居住環境を確保するため、水環境、水循環にかかわる啓発活動等を通じて、下水道の普及に努めます。

2.環境衛生の充実

衛生的で快適な環境づくりを目指し、住民や事業者への啓発活動を推進しながら、ごみの減量化やリサイクル化の促進を図り、ごみの適正処理に努めるとともに、不法投棄等から環境を保全するため、釧路支庁管内8市町村の広域的な取組である「自然の番人宣言」の推進に努めます。
また、し尿処理については、釧路市他2町村との共同処理体制の維持に努めます。

3.墓地・火葬場の整備

墓地については、需要の動向を踏まえ区画の増設を視野に入れながら、貸付している区画の実態調査を行い、適切な管理や整備に努めます。また、火葬場については、老朽化に伴う機器の更新等を視野に入れながら維持管理に努めます。

4.公園・緑地の整備

子どもの遊び場、レクリエーションの場、自然とのふれあい・体験、災害時の避難場所などに利用されている公園は、ユニバーサルデザインに視点をおき、老朽化した施設の改修等に努めるとともに適切な管理を推進します。

5.環境保全・公害防止の推進

森林と川と海の豊かな自然を誇るまちとして、自然環境の保全をはじめ、町民と協働した環境保全の推進を図るとともに、水質、大気、騒音などの監視体制を確保することにより、公害の未然防止を図り、美しく、安全で快適なまちづくりを推進し、次世代に引き継ぐよう努めます。

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第3章 健康で思いやりのある社会づくり

1.保健・医療体制の充実

すべての住民が生涯を通じて健康で幸せに暮らせるよう、白糠町健康づくり計画に基づいて、住民が力をあわせて助けあい、支えあい、健康でともに生きる地域づくりを目指して、住民の自主的な健康づくりを促進するとともに、子どもが健やかに産まれ育つ社会づくりに向けた母子保健事業の充実や「健康しらぬか21」による生活習慣病予防を柱とした保健事業の充実、精神保健・感染症対策の充実など、生涯各期にわたる保健事業の充実を図ります。
また、高齢社会の到来に伴う医療ニーズの増大、高度化に対応できるよう、民間医療機関との連携や広域的連携を強化するとともに、救急・夜間の医療サービスの充実を図り、地域医療体制の充実に努めます。

2.地域福祉の充実

少子高齢社会や核家族化の急速な進展等に伴い、援助を必要とする高齢者、障がい者、児童等が増加する中で、すべての住民が住みなれた地域で助けあい、支えあいながら暮らせる地域社会の構築を目指します。
このため、地域福祉活動の中核的役割を担う社会福祉協議会や民生委員児童委員、町内会、ボランティア団体などとの地域における支援や協力の連携体制の強化を図りながら、相互扶助的な地域社会の充実に努めます。
また、福祉意識の醸成と高揚を図るため、「広報しらぬか」や「社協の泉」などの各機関・団体の情報誌において、地域福祉活動などの情報提供を行うとともに、児童・生徒がボランティア活動に対する理解を深め、地域の福祉活動などへの積極的参加を促すため、白糠町社会福祉協議会のボランティアセンターと連携し、学校における「総合的な学習の時間」を福祉教育に活用するなど、学校・家庭・地域・福祉現場が一体となり、各年代を通じ一貫した福祉教育に取り組みます。 

3.高齢者福祉の充実

高齢社会が急速に進む中、「白糠町老人保健福祉計画・白糠町介護保険事業計画」に基づき、元気な高齢者が要介護状態にならないよう、介護予防及び生活支援、健康・生きがいづくりのための各種保健福祉サービスの充実を進めていくとともに、要支援・要介護の高齢者に対し、民間事業者等と連携しながら、各種介護保険対象サービスの充実を進めます。
また、広域・民間も含めて介護老人福祉施設をはじめとする高齢者保健・福祉・介護関連施設の確保を進めるとともに、高齢者福祉サービスの総合相談・調整機能の強化を図り、サービス提供体制の充実に努めます。

4.障がい者福祉の充実

すべての障がい者が安心して元気に暮らせるよう、町民、地域、団体、行政が一体となって連携、協働しながら、ノーマライゼーション社会の実現に取り組む基本理念のもと、施設から地域生活への移行が進む中で、障がいのある方が自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう「障がい福祉計画」に基づき、必要な障がい福祉サービス及び相談支援並びに地域生活支援事業等のサービス提供体制の充実を図ります。

5.子育て支援の充実

子どもの数がますます減少し、少子化への積極的な対応が求められる中、次代を担う子どもたちが健やかに産まれ育つよう「次世代育成支援行動計画」に基づき、保健・医療・福祉・教育などの関係部門、関係機関・団体それぞれの役割分担の明確化と連携強化を図りながら、家庭や地域の子育て機能を支え、若い世代が安心して子どもを産み、ゆとりを持って健やかに育てていくことができる環境づくりを総合的に推進し、子ども・子育てにやさしいまちづくりを進めます。
また、多様なニーズに応える保育サービスや子育て支援サービスを提供していくほか、子育て情報の収集・提供、子育て支援団体との連携強化を図るとともに、ひとり親家庭等の自立支援、児童虐待の防止、さらには障がい児及びその家族への支援など、保護を必要とする子どもや家庭のための各種施策を進めます。

6.社会保障の充実

低所得者などの生活の安定と自立の促進に向け、民生委員児童委員や社会福祉協議会などの関係機関と連携しながら、社会福祉制度や福祉サービスについての情報を提供し、生活相談・生活支援体制の充実を図ります。
また、国民健康保険事業の健全運営に向け、保健・福祉・医療との連携による被保険者の健康づくりの促進や医療費適正化対策に努めるほか、国民年金制度に関する啓発活動や相談の充実に努め、制度に対する住民の理解を深めるよう努めます。

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第4章 希望あふれるひとづくり

1.生涯学習社会の充実

すべての住民が人生の各時期に応じて、主体的にいつでもどこでも何でも学び、自己実現を図りながら充実した人生を送り、その成果が適切に評価され、まちづくりに生かすことのできる生涯学習社会の充実を目指します。さらに、地域や生活課題解決のため、全町的なまちぐるみ運動の展開が必要なことから、各関係団体・機関はもとより、行政各部署の連携を図り地域づくり・人づくりの実践活動に努めます。 また、ふるさと教育の推進を柱とし、学校教育・社会教育・家庭教育において、豊かな心をもち社会の変化に柔軟に対応できる人を育成するとともに、地域の産業・文化を支え、地域に誇りをもって活動する人材の育成に努めます。

2.幼児・学校教育の充実

次代の本町を担う子どもを育成していくため、ふるさと教育を基軸とした特色ある教育、特色ある幼稚園・学校づくりに努め、確かな学力を保障し、創造力や生きる力、豊かな心を育む安心と信頼のある幼児教育・学校教育を進めます。
幼児教育においては、遊びや生活を中心とする豊かな体験を通して人間形成の基礎を培う幼児教育の充実に努めるとともに、少子化や多様な保育ニーズに対応した幼稚園づくりを進めます。
小学校・中学校教育においては、学力のびのびプランを推進し、基本的な生活習慣・生活技能の定着を図りながら、基礎学力の定着、外国語の初歩習得とコミュニケーション能力の育成、キャリア教育の推進、地場産品を活用した「ふるさと給食」や体験活動を生かした「食育」、「木育」による豊かな心の育成、心の健康づくりとたくましい心身の育成に努めます。
また、人権と生命尊重の学びを重視し、道徳教育・特別支援教育の充実を図るとともに、環境問題や国際化、情報化、福祉等の課題に対応した教育の充実などを、幼・小・中・高・養護学校の連携、教育大学との連携、家庭や地域との連携のもとで総合的に進め、教育内容の一層の充実に努めます。
さらに、余裕教室の有効活用、教育設備・施設の老朽化への対応をはじめ、耐震化やバリアフリー化、安全管理の充実等を見据え、計画的な整備・充実を図り、安全で快適な学校教育環境づくりに努めます。

3.社会教育の充実

社会教育は、人生の各時期に応じた学習活動を充実させ、住民自らが主体的に学ぶための環境整備に努めなければなりません。
学習関連施設の整備充実、指導者やボランティアリーダーの養成と資質の向上、学習情報と機会の提供など基盤整備を図るとともに、本町の地域特性や各世代の学習ニーズに即した特色ある活動や学習機会の拡充に努めます。
また、社会教育団体への活動支援や家庭・学校・地域社会が一体となる青少年の健全育成体制づくりと環境整備、ボランティア活動や体験・交流活動の充実に努めます。

4. 芸術文化活動の充実

地域に根ざした芸術・文化活動を推進するためには、自主的な活動への意欲を高める取組が必要なことから、各種芸術・文化団体やサークルの育成、支援に努め、活動の充実を図るとともに、住民だれもが、自由に、楽しく発表し、参加できる機会の拡充に努めます。
また、本町の歴史の中で育まれた伝統文化を次代に引き継いでいくために、その活動を担う人材の養成と確保、歴史を伝える資料の活用を進め、多くの人々が本町の歴史や文化、風土に親しめる機会の提供に努めます。

5.スポーツ活動の充実

住民の健康づくりやスポーツに対する関心が高まる中、誰もが生涯の各時期にわたってそれぞれの体力や目的などに応じて、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツの充実に努めます。
また、スポーツ振興のための基盤整備や施設有効活用を促進する各種スポーツ団体やクラブの育成、指導者の育成・確保、スポーツ教室やスポーツイベントの充実など、活動の場と機会の拡充に努めます。

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第5章 活力に満ちた産業づくり

1.農業の振興

農業は、食糧基地北海道の一翼を担う地域として、持続的な発展を図るため、草地型酪農を基軸として、良質飼料の確保に向けた基盤整備を継続し、多様な担い手を確保する環境づくりを推進するとともに、資源の循環利用を促進し、環境に優しい農業の推進に努めます。
また、畜産・畑作振興については、生産振興への支援のほか、新たな畜産、畑作振興を目指す異業種などと地域資源の有効活用について連携し、しらぬか農業の可能性にチャレンジします。

2.林業の振興

林業、林産業は山づくりの原点に返り、町有林を活用した60年サイクルの環境に配慮した持続可能な循環型林業経営を目指すとともに、木材の利活用にも配慮した経済の循環を進めるなど、循環型の林業・林産業の再興に努めます。
また、国土の保全、水資源の涵養等公益的機能を発揮させる森づくりを推進するとともに、山の恵に感謝する豊かな心を育むため、子ども達などに対し、木とふれあう機会を提供するなど木育の推進に努めます。

3.水産業の振興

水産業は、資源を守り、つくり育て、絶やすことなく、安定的資源の確保を図りながら、安全かつ良質な水産物の供給に向け、資源管理型漁業を推進し、水産資源の新しい付加価値を高め、「しらぬかブランド」の確立に努めます。
また、漁港漁場整備など漁業環境の充実を図ります。

4.商・工業の振興

商業は、各種イベントの開催支援や本町ならではの特産品販売といった観光と連携した商業環境整備の推進に努め、町外からの購買力獲得に努めます。
また、農水産物等の生産地ならではの強みを十分生かして住民の地域内商店の利用を促進し、購買力の町外への流出を抑えるよう努めます。
工業は、白糠町の地域性にあった1次産業に関連する企業、用水型の企業の誘致に努め、雇用の場の確保、税収の増、工業用水道の健全経営を図ります。

5.地域産業の活性化

1次産業から3次産業までバランスのとれた産業構造の特性を生かし、産業間の連携を図り、可能な限り地域内での経済循環を進め、合わせて資源に付加価値を付けて活用していきます。
また、まちの持つ地域資源や魅力を「しらぬかブランド」として確立するため、物販をはじめとして内外にPRし、地域産業の活性化と交流人口の増加を図ります。

6.観光・レクリエーションの振興

交流による地域活性化のため、サケの川釣りなどの観光資源を生かし、地域性に即した体験型の観光・レクリエーション機能の拡充を図るとともに、「上茶路地区自然体験・交流施設」の機能強化や魅力づけを進めるほか、イベントなど内容の充実に努め、道の駅「恋問館」を核とする観光形成を進めます。

7.雇用・勤労者対策の充実

雇用をめぐる状況に依然として厳しさが続く中で、住民の雇用の場の確保と雇用の安定に向け、優良企業の誘致を含めた各種産業振興施策を積極的に推進し、多様で魅力のある雇用の場の創出・拡充に努めます。
また、ハローワーク等関係機関との連携のもと、就職相談や就職情報の収集・提供等を進め、若者の地元就職の促進、U・Iターンの促進、高齢者の雇用機会の拡大、女性・障がい者などの雇用促進に努めます。
さらに、事業所への啓発等により労働条件の向上を促進していくとともに、勤労者福利厚生機能の充実を進め、すべての就業者が健康で快適に就業できる環境整備に努めます。

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第6章 みんなで歩む地域づくり

1.開かれた協働のまちづくりの推進

まちづくりのすべての分野において住民と行政とが一体となった協働のまちづくりが活発に行われるよう、ホームページの充実・活用をはじめとする多様な広報・広聴活動の展開、情報公開の推進、個人情報の保護、まちづくりに関する学習機会の提供を図るとともに、各種行政計画の策定・実施・点検・見直しや行事・イベントの企画・運営、公共施設の整備及び管理・運営などへの住民及び民間の参画を促進します。
また、多様なまちづくり団体やボランティア、NPOの育成・支援に努めるとともに、その企画・立案による事業展開を図ります。

2.コミュニティの育成

住民自治の地域づくり、地域主導のまちづくりを進めるため、町内会活動の支援に努めるとともに、地域住民自らの手による地域に根ざした特色ある活動等に対する支援の推進など、自律的な活動が展開できる仕組みづくりを進めます。

3.消費者対策の充実

多種多様な商品・サービスの出現やインターネット販売等販売形態の複雑・多様化など、消費者を取り巻く環境が大きく変化している中、消費者の利益を守り、被害を未然に防止するため、国民生活センターや道民生活相談所との連携のもと、消費者教育・啓発の推進や消費生活情報の提供等に努め、消費者意識の高揚と知識の向上を促進するとともに、相談体制の充実や消費者団体活動の促進に努め、自立する消費者の育成を進めます。

4.自立する自治体経営の推進

単独によるまちづくりを選択した本町は、地方分権時代にふさわしい自治体経営を進めるため、民間経営理念・手法導入の視点に立ち、政策や施策、事業の実施・点検・見直しを進め、さらなる行財政改革を計画的に進めるとともに、財政状況の分析とわかりやすい公表を行いながら、財源の確保と限られた財源の重点配分を図り、効果的・効率的な行財政運営を推進します。
また、北海道が進める道州制、権限移譲、支庁制度改革、市町村合併などの取り組みや、管内市町村との広域連携による取り組みなど地域主権型社会の構築に向けた対応に努めます。

5.男女共同参画・人権尊重社会の形成

男女が社会の対等な構成員としてあらゆる分野に参画することができるよう、意識改革の推進をはじめ、政策・方針決定の場への男女共同参画、労働における男女平等、女性に対するあらゆる暴力の根絶に向けた環境整備を図り、男女共同参画社会の形成を進めます。
また、人権意識を高める啓発活動を推進し、住民すべてが自分自身の課題として理解を深め、人権が尊重されるまちづくりを進めます。

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企画財政課 企画調整係

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