前へ トップページ    役場行政機構    産業振興課    産業振興課商工係    食で楽しむ    羊飼いの紹介や羊のお話し
羊飼いの紹介や羊のお話し 印刷用ページへ

羊牧場
経営者紹介
茶路めん洋牧場
住 所:白糠町茶路川西
面 積:78,144平方`b
頭 数:400頭
種 類:サフォーク、ボンドコリデール、チェビオット、ボール・ドーセット、ベレンデールなど11種、他雑種
 経営者:武藤浩史
(むとう・こうじ)
羊飼い 1987年〜

1958年京都府生まれ。1985年帯広畜産大学畜産学部修士課修了。カナダに渡り、農家で畜産を学ぶ。帰国後、ヤギの飼養管理の仕事を経て、1988年北海道白糠町に入植し、念願の羊飼いとなる。羊肉の販売を中心に、羊一貫経営に取組む一方、町内外のイベントで羊の丸焼きの試食や講演、ゲルのレンタルやワークショップなどを通じ羊の魅力をまるごと伝える。共著に「まるごと楽しむひつじ百科」「ヒツジの絵本」(農文協)、「羊料理の本」(スピナッツ)などがある。

※ホームページはこちら
羊まるごと研究所
住 所:白糠町和天別川島
面 積:61,067平方b
頭 数:140頭
種 類:サフォーク、チェビオット、ペレン デ―ル、カラードなど7種、他雑種
経営者:酒井伸吾
(さかい・しんご)
羊飼い 2001年〜

1971年函館市生まれ。1995年帯広畜産大学畜産管理学科卒業。2年間牧場勤務を経て、モンゴルに渡り、9か月間遊牧民生活を体験。帰国後、学生時代から実習に来ていた茶路めん羊牧場で2年間勤務。2001年、和天別の牧場を譲り受け「羊をまるごとあなたのために」をスローガンに念願の羊飼いになる。武藤さんから依頼されモンゴルから購入した「ゲル」の設営体験やモンゴル料理なども教える。

※ホームページはこちら


羊っておもしろい
 羊と聞いて最初に何を思い浮かべますか。寝る前に「羊が一匹、羊が2匹、3匹」と柵を飛び越える羊?。それともジンギスカンかな? ウールマーク、今年はひつじ年かなどなど。人それぞれいろんなイメージを抱かさせてくれるのが羊です。私たちの生活に良くかかわっています。
 羊と人間とのつきあいは、紀元前8千年くらい前にさかのぼります。以来、羊は家畜として人間に守られながら、衣食住のすべてにわたり提供してくれてます。
 羊とともに移動するモンゴルの遊牧民たちは、羊の毛を使って衣類や移動式住居「ゲル」を囲う布(フェルト)を作ります。体は、頭からひづめまで余すところなくいろんな料理にして食べています。
 日本でも干支の中や羊毛、羊肉として知られていますが、生き物としての羊は身近ではありません。しかし、白糠には、身近に羊牧場があります。羊と触れ合える絶好の土地なのです。

のはなし

 人間が羊とくらすうちに、はじめは羊の毛皮をコートにしていました。その後、羊の毛がからみあって糸になることを発見してから、その毛糸を編んだり織ったりして服を作るようになりました。
 むかし、羊の毛は自然に抜け変わっていましたが、セーターを作るようになってから、たくさん毛が採れるように人間が羊を改良し、毛変わりしなくなりました。今では春の風物詩となった羊の毛刈りは、実は羊が夏の暑さにへばらないうにするためです。
 また、毛刈りは直接羊に触れるため、毛でおおわれていいてわからない体のぐあいをチェックする健康診断の役目も果たします。

のはなし

 羊とともに移動してくらす遊牧民からすれば、羊は家も提供してく
れる生き物です。持ち運びできる家は、モンゴルではゲル、中国ではパオ、トルコではユルトと呼ばれいます。この家をおおう羊の毛で作ったフェルトは、家の内側のあったかい壁。羊毛は1本1本の繊維がバネのようにちぢれ絡まりやすく、引っ張っても元に戻ろうとする弾力のある糸になります。それが重ねた羊毛に水や圧力を加え続けると、繊維がしっかり絡み合い、やがて元に戻らなくなる性質を持っています。これがフェルトです。

のはなし

 家畜と人間の長いつきあいは、その命をいただいて、人間が生かされてきました。大切な命だけに何一つ無駄にしてはいけません。
遊牧民たちは、大地に一滴も血を流さず、すばやく解体するそうです。そして、頭から内臓まですべておいしく食べつくします。
 北海道では、ジンギスカンをよく食べますが、頭や内臓を食べることはありません。世界の羊肉料理では、まるごと楽しむおいしい料理がたくさんあります。新鮮な肉は生でも食べることができます。

のはなし

羊は性格がおとなしくて、肉食の野獣からいつもねらわれています。だから群れで行動して身を守っているのです。でも、猿のように決まったリーダーはいません。人間が羊を飼うようになってから、人間が群れのリーダーになってコントロールしてきました。

ひづめのはなし

 遊牧生活をする羊飼いは、季節ごとに草を求めて大草原を移動しながら羊と草を中心に生活しています。
羊は草を食べながら牧場をすみずみまで歩きまわることで、羊のひづめは草をちょうど良い重さで踏みつけ、草の育ちを良くします。さらに落ちた草の種を踏んで土に植え付けてくくれます。そして歩き回りながら小さくころころとしたフンをして最高の肥料をまいてくれます。こうして、草地の土と草を育てながら自分も大きくなっていきます。羊飼いたちは羊のことを「黄金のひづめをもつ動物」と呼んでいます。

飼うはなし

 人間と羊との長いつきあいの間にいろんな品種がつくられ、今では世界に1000種以上の羊がいます。白糠には茶路の「茶路めん羊牧場」和天別の「羊まるごと研究所」上庶路の「田口牧場」があり、10種以上、600頭以上がいます。
 羊飼いになる心得は、1つに、羊になることだそうです。羊の習性をよく知り、羊の気持ちになって考えること。羊は我慢強いから、病気になってもなかなか弱っている様子を見せないので、チョットした変化に気をつけるということです。
 もう一つは、あわてず愛情を持って世話をすること。昔は、オオカミから襲われないように、一日見張りをすることでした。黄金のひづめを持つ羊に、草を食べさせているうちに土が肥え、草の密度も増してきます。土と草と羊の連携プレーを監督することも羊飼いの仕事。昔、きれいな草の刈られたゴルフ場は、羊が管理したと言われています。

【参考文献】 「ヒツジの絵本」武藤浩史共著(農文協) 

©2010 白糠町. All rights reserved. 前へ 上へ